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仏教的観点から世の中の話題に迫る。
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仏教と、他の宗教・思想・哲学との一番の違いはどこかと問われたら、
私ならば「前提が違う」と答える。

その前提の違いとは、
仏教以外の宗教・思想・哲学は「生(せい)」を基盤としているのに対し、
仏教のみが「死(し)」を基盤とした宗教である、という違いだ。


もちろん他にも違いはさまざまにある。
だが、最大の違いはやはり、基盤・前提が「生」か「死」かの違いであろう。
それだけに、この違いの分かりにくさも最大級なのではあるが。


この違いがあるゆえに、仏教というのは現代人に入りにくい風潮さえあるように感じる。
というのも現代人は「死」というものを忌み嫌っているようなので
(病院に4号室がなかったりするのを思い浮かべてみればよい)
その「死」を真正面から見つめる仏教に対して、少し引いた目で見てしまうのだろう。

だからといって、死の問題を避けられるわけではない。
誰もが死ぬのはイヤだと言いながら死んでいくのだから。


では前提が「生」と「死」で異なる、とはどういうことか。

簡単に言えば、次のようになる。

・仏教以外の宗教・思想・哲学
「生」が前提=「明日も生きている」という前提で、より楽しく明るく生きることを目指す。

・仏教
「死」が前提=「明日死ぬかもしれない」「いや、今日死ぬとなったらどうか」という前提で、論理を組み立てる。


もちろん、これだけでは分かりづらいだろうから、これから順次説明を加えていく予定である。

ただ一つだけ、検証して欲しいのは、
「明日も生きている」というのは、その人の単なる希望・願望であるのに対し、
「明日死ぬかもしれない」というのは真実である。

もちろん「~かもしれない」というのが真実、というのはズルイと思われる方もあるだろうが、
間違ったもの・検証不能なものを前提としているものとは比較にならないだろう。

これについても追々検証していくとしよう。
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