仏教的観点から世の中の話題に迫る。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
仏教と、他の宗教・思想・哲学との一番の違いはどこかと問われたら、
私ならば「前提が違う」と答える。 その前提の違いとは、 仏教以外の宗教・思想・哲学は「生(せい)」を基盤としているのに対し、 仏教のみが「死(し)」を基盤とした宗教である、という違いだ。 もちろん他にも違いはさまざまにある。 だが、最大の違いはやはり、基盤・前提が「生」か「死」かの違いであろう。 それだけに、この違いの分かりにくさも最大級なのではあるが。 この違いがあるゆえに、仏教というのは現代人に入りにくい風潮さえあるように感じる。 というのも現代人は「死」というものを忌み嫌っているようなので (病院に4号室がなかったりするのを思い浮かべてみればよい) その「死」を真正面から見つめる仏教に対して、少し引いた目で見てしまうのだろう。 だからといって、死の問題を避けられるわけではない。 誰もが死ぬのはイヤだと言いながら死んでいくのだから。 では前提が「生」と「死」で異なる、とはどういうことか。 簡単に言えば、次のようになる。 ・仏教以外の宗教・思想・哲学 「生」が前提=「明日も生きている」という前提で、より楽しく明るく生きることを目指す。 ・仏教 「死」が前提=「明日死ぬかもしれない」「いや、今日死ぬとなったらどうか」という前提で、論理を組み立てる。 もちろん、これだけでは分かりづらいだろうから、これから順次説明を加えていく予定である。 ただ一つだけ、検証して欲しいのは、 「明日も生きている」というのは、その人の単なる希望・願望であるのに対し、 「明日死ぬかもしれない」というのは真実である。 もちろん「~かもしれない」というのが真実、というのはズルイと思われる方もあるだろうが、 間違ったもの・検証不能なものを前提としているものとは比較にならないだろう。 これについても追々検証していくとしよう。 PR |
カレンダー
フリーエリア
最新コメント
プロフィール
HN:
仏眼
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析
|